世界遺産 モン・サン・ミッシェル

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ポルトガルの旅を終えたあとは、一気にフランスのレンヌへ。目的は、フランスが誇る歴史的世界遺産「モン・サン・ミッシェル」。もともと修道院だったこの建物は、イギリスとの百年戦争時に要塞として、その後フランス革命時には牢獄として利用されたという。そんな一風変わった修道院、モン・サン・ミッシェルを訪れた。

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レンヌまでは、ポルトからユーロラインの国際バス(98€)で所要24時間。インド以来、久々の大移動である。ライアンエアーなどの格安航空を利用すれば、より安く、より早く行けたのは分かっていた。だがいくら時間がかかろうとも、やはり陸路で行きたいのだ。
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バスは12時間ほどして、スペインのブルゴスという町に到着。ここでバスを乗り換える。ポルトの気温は20℃ほどだったのに対し、ブルゴスは4℃という極寒。すぐに冬着に着替えてバスに乗り込んだ。
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レンヌには予定時刻より2時間も早く到着。早速、泊めていただくカウチホストのお宅へ歩いて向かった。
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彼が今回カウチにお世話になったレンヌ在中のフランス人、ジョナサン。日本で働くことを夢見て日々、日本語を勉強中のウェブマスター。彼もモン・サン・ミッシェルに行きたいというので、早速、一緒に向かうことにした。
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レンヌのバスターミナルに着くと、既にモン・サン・ミッシェル行きのバスに行列ができていた。さすが人気の観光地。ちなみに、レンヌ発 モン・サン・ミッシェル行のバスは、9:30、11:40、12:50、16:45の1日4便で、片道12.1€。
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1時間20分バスに揺られ、モン・サン・ミッシェルに到着。まるで要塞のような外観だ。
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ジョナサンは子供の頃、一度だけモン・サン・ミッシェルに行ったことがあると言っていたが、昔のことなのでほとんど覚えてないらしい。
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門をくぐって早速、中へ。修道院まで続く「グランド・リュー通り」には、たくさんの土産物屋やレストランが立ち並んでいる。
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途中にある「サン・ピエール礼拝堂」の前に立つのは、イギリスとの百年戦争において、フランスを救った英雄「ジャンヌ・ダルク」。
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教会内のシャンデリアとステンドグラス。
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チケット売場は案の定大行列。20分ほど並んでチケットをゲット。
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1時間後に無料の英語ガイドツアーが始まるというので、それまで町に戻って昼飯を食べることに。
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モン・サン・ミッシェルでは、ふわふわのオムレツ(20€もする)が名物らしい。宿代はカウチで浮いているので、奮発して食べてみたが中身がスカスカでいまいち。普通のオムレツの方がなんぼかうまい。
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時間になったので修道院へ入場。英語ガイドツアーは人数が満たなかったので、結局フランス語のガイドツアーに参加。
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まずは、西のテラスへ。写真はモン・サン・ミッシェルの周りに広がるサン・マロ湾。修道院があるこの小島はかつて、満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時にだけ道ができたという。そのため、かつては多くの巡礼者が満潮に流されて溺死したらしい。
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続いて修道院付属教会の中へ。モン・サン・ミッシェルは、966年に建設が始まり、数世紀にわたり増改築が繰り返され、13世紀になってようやく完成した。そのため、石で造られた天井の横に木製の天井があったりと、様々な建築様式が混在している。
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続いて「ラ・メルヴェイユ」へ。この建物は、当時の階級制度を反映した3層の構造になっていて、3階が聖職者、2階が裕福な巡礼者、そして1階が一般巡礼者の部屋に別れているゴシック様式の傑作。その装飾の美しさから「ラ・メルヴェイユ=驚異」と呼ばれているらしい。
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こちらが2階にある「騎士の間」。当時は静かだったんだろうけど、今じゃ観光客の騒ぎ声で雰囲気が台無し。
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次に向かったのは、木製の大車輪があるお部屋。かつて、この車輪の中に人が入って動かし、荷物の上げ下ろしをしていたという。
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けっこうな高さである。
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ノルマンディーに後光の光が差し込む。
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そろそろ最終バスの時刻。修道院をあとにし、バス停へ急ぐ。
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最終バスは17時15分。これを逃すと帰れない。レンヌに戻った後は、ジョナサンにレンヌの旧市街を案内してもらいつつ帰宅。今日はなかなか有意義な一日であった。久々に2人で行動したけど、たまにはいいやね。英会話の練習にもなるし。レンヌには1日だけ滞在。翌日、ジョナサンに別れを告げ、華の都パリに向かった。

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